第壱巻 — 春の章 —

山桜、 風に 散り ぬとも

富士の麓に咲く一輪の山桜。
日本の四季は、千年の歌のように旅人を待っている。

静岡・富士本宮 2026 春号 N 35.36° / E 138.73°
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旅とは、地図上の点を結ぶことではない。
それは、季節の色を肌で感じ、
知らぬ土地の声に耳を澄ますことである。

— 編集部より 令和八年・初夏
01

四季の巡り

日本の一年は、四つの物語で紡がれる。
それぞれの季節が、違う顔を持つ国へと誘う。

桜前線を追う

三月末、九州の南端から北上する薄紅の波。河畔に座し、一つの花弁が掌に落ちるのを待つ。それは日本人が千年待ち続けた、たった七日の祭典。

3月下旬〜4月中旬 12°C〜18°C

祭と花火の夜

浴衣の袖が風に翻り、夜空に大輪の菊が開く。京都の祇園祭、青森のねぶた、大阪の天神祭。夏の日本は、音と光と熱気のなかで最も生きた声を上げる。

6月〜8月 25°C〜32°C

紅葉の谷へ

深まりゆく錦の森。嵐山の渡月橋から見るもみじは、夕暮れに灯をともし、水面に二度燃える。茶屋で一服の抹茶、秋は静かに味わうに限る。

10月下旬〜12月初 10°C〜18°C

雪の温泉宿

白銀の庭に囲まれ、露天風呂に肩まで浸かる。雪片が湯面に落ちて消える瞬間、世界から音が遠のく。日本の冬は、身体で覚える哲 学の季節だ。

12月〜2月 −5°C〜8°C
02

選び抜かれた旅先

四十七の都道府県から、編集部が三度通い、三度戻った場所だけを記す。
観光地ではない — そこは「還りたくなる場所」である。

京都・嵐山の紅葉
其の壱

京都・嵐山

ARASHIYAMA, KYOTO

渡月橋のたもと、保津川のせせらぎ。竹林の小径を朝露のなか歩けば、千年前の僧と同じ光景が目に宿る。秋の紅葉は夕刻のライトアップが最も深い。

世界遺産紅葉竹林
浅草寺
其の弐

東京・浅草

ASAKUSA, TOKYO

雷門の提灯の赤、仲見世の匂い。下町の朝は早い。五時の鐘と共に散歩すれば、観音堂の影が長く伸びる。

町並み
其の参

金沢・東茶屋街

HIGASHI CHAYA, KANAZAWA

江戸の格子戸が連なる石畳。雨の夜、提灯の灯が格子から漏れるとき、時間が戻る。

03

文化を旅する

景色を見るだけの旅は半分である。
残り半分は、その土地の作法と出会うことにある。

茶の湯
茶の湯

一服に、四百年の時間

千利休が残した「侘び茶」の精神は、今も町家の茶室に息づいている。亭主が点てる一服の抹茶は、ただの飲み物ではない — それは客人との無言の対話であり、一期一会の結晶である。

「茶は、ただ湯を沸かし、茶を点てて、飲むばかりなること」
— 千利休、茶湯百首

茶道体験を見る

神社参拝

二礼二拍手一礼。柏手の音が静寂を切り、祈りが天に届く。鳥居をくぐる一歩が、俗界と聖界の境である。

着物の着付

帯の締め方ひとつで、季節と格が変わる。絹の重なりは、日本が布に記した歴史の帳面である。

懐石料理

五色五味五法。旬の食材を最小の加工で供する。皿の数だけ、職人の想いが畳まれている。

書道

筆が紙と出会う瞬間、墨が呼吸する。文字は記号ではなく、身体の動きそのものの痕跡である。

04

旅の計画

目的に応じて、三つの道を用意した。
どれを選んでも、日本は裏切らない。

桜の旅

¥180,000〜 / 一人
  • 京都 三泊 / 旅館「嵐山」
  • 茶道体験(裏千家)
  • 哲学の道・桜散歩
  • 京懐石夕膳付
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編集部推薦

四季の旅

¥350,000〜 / 一人
  • 京都・金沢・東京 七泊
  • 新幹線グリーン券付
  • 茶道・書道・着物体験
  • 温泉宿 二泊
  • 専属ガイド同行
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雪見の旅

¥220,000〜 / 一人
  • 山形・銀山温泉 三泊
  • 露天風呂付客室
  • 雪見酒セット
  • 冬の懐石膳
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05

旅への第一歩

迷ったら、まず一筆。編集部の旅の設計士が、あなたのために一本の道を記す。

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東京都中央区銀座 5-2-1 桜ビル7F

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